相続 千種区での相談事例 相続対策の生前贈与と遺言・遺留分2

相続 千種区での相談事例 相続対策の生前贈与と遺言・遺留分2

千種区の土地以外の財産を遺言と遺留分対策(相続対策)

前回は、相続の相談者が住んでいる千種区の自宅の土地を生前贈与で渡したいということで、生前贈与の相談内容をご紹介しました。

相続 千種区での相談事例 相続対策の生前贈与と遺言・遺留分

今回は、それ以外の部分の、遺言書の作成と遺留分対策についてのご紹介をします。

ご相談内容として、千種区の相談者自宅については、確実に生前に渡せるようにしたいということで生前贈与の選択肢を選択されましたが、
それ以外の財産(千種区の父の自宅・瑞穂区の駐車場・預貯金)については、贈与税のことも考え、遺言書の作成を行うことになりました。

お父様のご意向としては、音信不通の次男にではなく、長男と長女に財産を渡したい、というご意向です。

遺言書の作成の種類

遺言書には、よく選ばれる方法としては、公正証書遺言と自筆証書遺言の2種類があります。
それぞれの遺言書にメリット・デメリットがありますが、
今回のご相談のように紛争となるリスクが高い場合などは特に、公正証書での遺言書のほうがおすすめになります。

遺言書と関係してくる遺留分とは?

遺言書のご相談において、
「財産を、すべて一人に渡したい」というご要望がよくありますが、
遺言書を書く場合には、「遺留分」という権利に留意する必要があります。

遺留分とは、法律で最低限認められた相続の権利で、
子どもであれば、法定相続分の2分の1が、遺留分の権利となります。
今回のご相談のケースで、次男の遺留分としては、

法定相続分1/3 × 1/2 = 1/6

つまり相続財産の6分の1について、遺留分としてもらう権利があるということになります。

遺留分の対策

遺留分は、法律で認められた権利ですので、次男から遺留分を請求されたら、相当する金銭を支払わないといけません。
今回、お父様は千種区の不動産と瑞穂区の駐車場を財産として所有しており、相続財産に占める不動産の割合が多いため、遺留分の対策を検討する必要があります。

遺留分対策として生命保険で準備をする

遺留分に対する対策としては、生命保険を活用して、遺留分請求に備えるという方法があります。
特に、財産の中で土地や建物などの不動産の割合が高いと、遺留分として支払う現金がない、という問題点があります。
その点で、生命保険に加入して、お父様が亡くなったときに遺留分に相当する金額を、長男と長女が受け取れるようにしておくことで、遺留分として次男に支払いをすることができます。
また、生命保険として受け取ったお金は、相続財産ではなく受取人の固有の財産となりますので、その点でも遺留分への備えとすることができます。

生命保険での遺留分対策のよくある間違い!生命保険の受取人に注意

生命保険で遺留分の対策をするということで、よく間違って対策をしてしまい、逆効果になるケースがあります。
それは、長男と長女に不動産を渡すのだから、生命保険に入って、次男に遺留分相当額の死亡保険金を受け取らせるようにしよう、という間違いです。
この場合、次男が受け取った死亡保険金は、相続財産ではなく、次男の固有財産となりますので、それを受け取っても遺留分を受け取ったことにならず、遺留分対策としては全く無意味(逆効果)となってしまいます。

生命保険での相続対策は要注意

生命保険での相続対策は、有効に使うと非常に大きな効果を得ることができるものも多くあります。
相続税の納税資金対策、相続税の非課税枠の確保、暦年贈与型の生命保険、遺留分対策など、さまざまです。

しかし、生命保険契約は、契約者、被保険者、受取人の関係により、相続対策として意図した効果がでないばかりか、
上記のとおり全くの逆効果になってしまうことになりますので、相続に強い専門家に相談した上で、生命保険対策のアドバイスを受けるようにしてください。

遺言書の付言事項を書く

遺言書には、「千種区の不動産を○○に、瑞穂区の不動産を○○に渡す」という法的な事項のほかに、付言事項(ふげんじこう)というものを書くことができます。
この付言事項とは、法的な意味合いを持たない、相続人へのメッセージとしての項目です。

「そんなこと書いて意味あるの?」
と思う方もいるかもしれませんが、遺言書を書いた意図を伝える方法として、とても大事なことです。

遺言書の付言事項の中で、

  • 千種区の不動産は、代々継いできている土地だから、長男に継いでほしい
  • 老後の面倒をよく見てくれて世話になったから、長女に瑞穂区の土地と預貯金を渡したい

というように、遺言者の意向を書いておくことで、他の相続人にも遺言者の気持ちが伝わります。

短くてもいいので、遺言書の付言事項を書くことをおすすめします。

遺言書と遺留分対策のご相談は、千種区の名古屋相続相談所へ

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